病院長挨拶

 佐世保中央病院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 市民の皆様および医療従事者の皆様におかれましては、コロナ禍の中で感染の不安や、いろいろな制約で長期間の苦渋の日々をお過ごしのことと推察いたします。当院も2020年2月に、院内で新型コロナ感染症対策チームを立ち上げ手探りで感染対策を行い、救急外来での発熱者や症状のある患者さんのみならず、入院前に全ての患者さんに対し、新型コロナウイルス検査の実施し、全職員にて厳格な感染対策に務めてまいりました。
 しかしながら2021年2月に院内クラスター(入院患者さん3名、職員等5名、計8名)が発生しました。幸い早期に収束できましたが、しっかりとした感染対策を行っていたと考えていた中での発生でしたので職員皆ショックでした。

佐世保中央病院 病院長
碇 秀樹

 しかし感染対策がどこか不十分であったが故の発生であったと考え、さらに感染対策を強化し、検査体制(院内での抗原定量検査や、PCR機器の拡充での早期診断)の充実と、職員や入院患者さんへの感染対応マニュアルの再整備を行い対応しています。それでも感染拡大時には不安は尽きませんが、地域の急性期病院の責務として、日々発熱や体調不良の患者さんに職員一丸となって対応しております。患者さん、ご家族の皆様におかれましては、面会制限など不自由をおかけしますが、院内感染予防のためとどうぞご容赦ください。

 さて佐世保中央病院は、1995年に現在の佐世保市大和町に新築移転し、地域に根ざし、信頼される病院づくりを目指し一歩一歩前進してまいりました。コロナ禍の中でも、佐世保県北地域における急性期病院として当院の担うべき役割は、

  1. 救急医療:現在年間5,000人を超える救急患者さん(内 救急車約2,400台)を受け入れています。最新の装置の導入を目指し、今後さらに地域の救急医療に貢献したいと考えます。
  2. がん治療:2011年に「長崎県がん診療連携推進病院」の指定を受け、最新の設備(スペクトラルマルチスライスCT他2台体制、MRI2台体制、放射線治療装置、サーモトロンによる県内唯一の温熱治療、血管造影装置2台体制)と、最良の医療スタッフを育成し、最善の診断・治療を目指しています。また同時にやさしい緩和ケアを提供していきたいと考えます。
  3. 専門医療:5つのセンター(糖尿病・内分泌、リウマチ・膠原病、人工透析、消化器内視鏡、認知症疾患)は、専門性の高い医療・教育の提供を目指しています。また患者さんの体により負担の少ない治療を目指して、新たに6つの診療科の医師を「ONE TEAM」として、低侵襲治療センターを立ち上げました(詳細はホームページ内でご覧いただければ幸いです)。他にも循環器内科の24時間体制での虚血性心疾患・不整脈疾患への対応、乳腺外科、脊椎外科など各課の専門性の高い医療の提供と、早期から充実したリハビリを開始することでより早い回復を目指しています。今後も常に最新の医療を提供できるよう日々努力していきたいと考えます。
  4. 在宅医療:当法人は、「患者様が一日も早く社会に復帰されることを願います」という基本理念のもと、急性期から回復期(燿光リハビリテーション病院)、介護・福祉(ドリームケア通所介護、介護老人保健施設:長寿苑、サン)、在宅(訪問看護センター、有料老人ホーム:ドリームステイサンライズ、のぞみ)に至るまで法人全体で、地域の先生方と連携して患者さんの在宅復帰を目指していきたいと考えます。また最後を自宅で過ごしたいと希望される方には、最大限のサポートを行ってまいります。
  5. 予防医学:当院健康増進センターは、健診専用施設で年間約12,000人の方に受診いただき、質の高い健診を目指し、専門医・保健師等による保健指導・健康支援を積極的に行っています。

 皆様のおかげで白十字会は、2019年に創立90年を迎えることができました。当院の最大の強みは、一つの方向を目指す全職員の強固なチームワークだと確信しています。医師をはじめ全職員で、患者さんを中心としたチーム医療を推進し、さらに質の高いそして安心とやさしい医療と看護を提供し、患者さん・ご家族から心からの “ありがとう。”の一言を頂けるように、そしてさらに成長して創立100周年を迎えられるように努力していきたいと思います。地域の皆さまにご理解、ご協力いただき、一緒に当院を育てていただけるよう、よろしくお願いいたします。

 最後に新型コロナ感染症の一日も早い終息と、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

社会医療法人財団白十字会 佐世保中央病院
  病院長 碇 秀樹