
乳腺外科では乳がんをはじめとする乳腺のいろいろな疾患の診断・治療にあたっています。乳がんは、年々増加傾向にあり、日本人の女性の約11人に1人が罹患しますが、早期発見により90%以上が治せる病気です。
診療内容
乳房のしこり・痛み・違和感などを自覚されたり、検診で異常を指摘され、“乳がんかどうか心配。”されている方に精密検査を行い、良悪性の鑑別を行います。
診断
まずは原則、触診・マンモグラフィー・超音波(エコー)検査を行います(必要時はMRI検査)。上記検査で異常所見を認め、確定診断に病理組織診断が必要と判断される場合は、針生検(局所麻酔下に針を刺して、組織の一部を採取する検査)を行います。
異常なし、または良性の場合:経過観察(紹介元または当科にて)。
乳がんの場合:転移の有無の検査(CT、骨シンチ)、病巣の広がり(乳房 MRI)の検査を速やかに行い、治療方法を一緒に選択します。
●外来の待ち時間が少し長くなりますが、なるべく初診時に検査を行い、診断結果は可能な限りその日のうち(針生検結果は約1週間後)にお伝えし、問題のない患者さんには安心して帰っていただけるように、また残念ながら、下記治療が必要な患者さんには一刻も早く適切な治療を受けていただけるように心がけています。
治療
乳がんの治療は、大きく分けて下記の3つの方法があります。がんのタイプや、患者さんの状態などによって、最も効果的で安全な治療法(主には組み合わせでの治療になります)を、患者さんの意思を尊重し一緒に決定していきます。
- ①手術(乳房全摘か乳房部分切除)
- ②薬物療法(抗がん剤、ホルモン剤、分子標的治療薬)
- ③放射線治療
がんへの恐怖から精神的に不安定になったり、再発への不安を抱えていたりする患者さんも少なくありません。私どもスタッフは、技術的な側面だけではなく、患者さんと人間的に触れ合うなどして患者さんの精神面のケアを行うことにも力を入れています。わからないこと、迷っておられることなどは、どうぞご遠慮なくスタッフにご相談ください。
乳腺チーム
■以下の方はお気軽に当外来にお越しください
☑ 「しこりに触れる」「痛みや違和感がある」「変形が気になる」「産後でもないのに乳頭から分泌物が出
る」など、乳房で気になることがある方
☑ 乳がん検診を希望される方
☑ 乳がん検診で再検査が必要と言われた方
☑ 他院で乳がんの診断を受け、セカンドオピニオンを希望される方
外来診療体制
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
新患 | 午前 | 碇・稲益 | | 碇 秀樹 | | 佐々木 伸文 |
再診 |
新患 | 午後 | 稲益 英子 | 稲益 英子 | 碇 秀樹 | | 佐々木 伸文 |
再診 |
2021年4月現在
診療担当医
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長崎大学 昭和58年卒
医学博士
日本外科学会 外科専門医
日本消化器外科学会 消化器外科 認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
臨床研修指導医
日本医療マネジメント学会評議員
緩和ケア研修会修了
緩和ケアの基本教育に関する指導者研修会修了
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副院長 呼吸器外科診療部長
ささき のぶふみ
佐々木 伸文
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宮崎大学 昭和62年卒
医学博士
日本外科学会 外科 専門医
日本胸部外科学会認定医
日本消化器外科学会 消化器外科 認定医
日本乳癌学会認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
臨床研修指導医
緩和ケア研修会修了
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長崎大学医学部 平成18年卒
日本外科学会外科専門医
日本乳癌学会認定医
日本乳癌学会乳腺専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
臨床研修指導医
緩和ケア研修会修了 |
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診療実績
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2015年 |
2016年 |
2017年 |
2018年 |
2019年 |
乳癌切除術 |
95 |
92 |
90 |
85 |
85 |
乳腺良性腫瘍摘出術 |
9 |
13 |
10 |
5 |
16 |
認定施設
・日本外科学会専門医制度修練施設
・日本乳癌学会関連施設
・日本がん治療認定研修施設