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  4. 平成26年新年のごあいさつ

 

皆様、あけましておめでとうございます。お元気で新年を迎えられたことと思います。

昨年、法人を挙げて取り組んできた新しいテーマは、「入院されたその日から患者さんの幸せな在宅復帰への道を全員で考えよう」ということでした。その目的のために、白十字会では独自の「在宅支援ナース」の育成プログラムを設け、主として病棟の主任さんに訪問看護ステーションのスタッフと共に、在宅に戻られた患者さん宅に同行してもらいました。在宅復帰への問題点を入院当初より予測し、患者さんやご家族に安心して継続した療養をして頂くための様々な医療・介護サービスの組み合わせを準備できるよう学んで参りました。更にケアプランセンター、サンガーデン、燿光リハビリテーション病院、長寿苑、サンといった法人内各施設の見学も、その学びを深めるために欠かせない勉強の機会となりました。

平均在院日数が現在約16日の日本の急性期病院は、10年後にはそれを9日に短縮せざるを得なくなりました。患者さんの幸せな在宅復帰を実践するためには、医療・介護が充実した我々白十字会の各施設が心を一つにして、利用者本位の密な連携をしていかなければなりません。

佐世保市で一つしかない燿光リハビリテーション病院の回復期病棟の存在意義はとても大きく、患者さんの回復の為努力してきた職員の想いをかなえる意味でも、続く在宅生活での機能の維持は重要な問題です。そこで、昨年より自己チェックシートを用いたA3アセスメントを行うことにより、レベルダウンの早期発見・早期介入のための情報共有を図ることになりました。解りやすいイラストを用いた方法であり、在宅生活を支える仕組み作りに寄与するものだと考えています。いよいよ本年元旦より、本格運用が始まりましたが、もし家庭でレベル低下が見られたとき、老健施設での短期集中リハビリに速やかに繋げられるよう、職員全員で協力してまいります。

昨年、佐世保中央病院の病棟では、訪問看護ステーションの看護師さんが頻繁に訪れて、在宅復帰された患者さんの情報を伝えてくれました。多くの先生方や病棟スタッフもそれに応えて、入院当初より退院支援カンファランスに革新的かつ心温まるアイデアを頂き、患者さんやご家族から多くの感謝の言葉を頂きました。そのような報告に私は、白十字会グループの充実を感じました。本年は、より多くの市民から頼られるよう全職員心を一つにして頑張っていく所存です。

本年の皆様のご多幸をお祈りし、新年の挨拶とさせていただきます。本年もよろしくお願い申し上げます。

平成二十六年 理事長 富永雅也