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  4. 平成27年新年のごあいさつ

 

 皆様、新年明けましておめでとうございます。健やかに新年をお迎えになったことと思います。

 白十字会の主な施設の一年を振り返ると、佐世保中央病院は、昨年6月に念願の南館が完成し、療養環境改善を目的として現在も既存棟の改修工事が続いています。6月には10年ぶりに整形外科が復活しました。社会医療法人として、救命救急、そしてそれに続く急性期医療において目覚ましい活躍を続けてきた一年でした。この病院多難の時代、救急から高度急性期医療そして在宅復帰まで市民の期待に添い遂げ、さらに病気の増悪予防にて身体を壊さない医療を推進・展開できる我々白十字会の成長を、私はその一員として誇りに思います。

 白十字病院は毎年毎年数多くの救急車を受け入れ、救命救急、そしてそれに続く急性期医療において、社会医療法人として、そして地域医療支援病院として目覚ましい活躍を続けて参りました。我が国の高齢化の勢いはすさまじく、病院の位置する福岡市西部地区でも高齢夫婦所帯、高齢独居所帯が急激に増加しています。多くの高齢者は慢性病を数多く併せ持ち、増悪しては入院を繰り返す昨今です。白十字病院では「地域包括ケア病棟」を昨年10月に選択し、3東病棟で運営しています。現在のところ、在宅からの患者さんはまだ少ないようですが、近い将来、周辺地域はこの受け入れを待つ患者さんで溢れることでしょう。救急車受け入れに強く、同時にリハが充実している病院は他にありません。地域の医療ニーズを支援する病院としての真価が問われています。本年秋には訪問看護ステーションの立ち上げが予定されています。昨年組織化された在宅支援ナースの活躍も楽しみです。「地域医療・在宅連携部」の総力を挙げて、白十字病院の前方・後方連携の基礎を築く一年にしたいと存じます。

 燿光リハビリテーション病院は、昨年秋に増築棟が完成し、回復期リハビリ病床は国内最大の222床となりました。規模だけではなく運営や成果も全国から注目される施設となりました。急性期病院が在院日数の短縮に向かう中、燿光リハビリテーション病院はそのニーズに応えるため、介護療養病棟だった4階南病棟を回復期病棟に転換したわけですが、この間の患者さんの転棟には大変な努力が必要であったろうと思います。病棟と医局の先生方が一丸となって、目標を達成できたものと心より感謝申し上げます。 昨年秋から取り組み始めた、在宅に復帰された患者さんの退院後訪問は、多くの気付きを我々に与えてくれました。患者さんの退院後の日常生活の問題点を拾い上げることで、振り返って入院中の指導や助言に至らなかった部分を反省し強化していくことに繋がりました。まだ、セラピストのみの訪問に限られてはいますが、感性豊かな多くの職員が退院後の問題点を直視し、患者さんに寄り添い支えるすべを学ぶことは日本一の病院を目指す我々に大きな力を与えてくれるはずです。

 これからもグループ全体で心を一つにし、地域の皆様に求められ頼りにされるよう励む所存です。 本年の皆様のご多幸をお祈りし、新年の挨拶とさせていただきます。本年もよろしくお願い申し上げます。

平成二十七年 理事長 富永雅也