燿光リハビリテーション病院は、弓張病院を起源として平成12年より当地に移転開院し、現在、佐世保市唯一かつ日本最大規模の回復期リハビリテーション病棟を有する病院として、地域医療機関、特に急性期医療の2次連携施設として、亜急性期から慢性期まで幅広い層の患者さんを受け入れています。厚生労働省が推進する「地域包括ケア」の枠組みの中で、急性期後の患者さんが在宅に戻るか、施設に移るのかを決定付ける役割を持つ病院でもあります。
我々は、薬剤部の役割を『医薬品の供給、調剤、情報提供等の薬剤師業務を通じて、安全・安心で効率的な医療の担い手となる。』と掲げており、「薬あるところに薬剤師あり」として、チーム医療の担い手としての自覚を持ちながら日々の業務を行っています。
薬剤部業務の詳細については他に譲りますが、定型作業である調剤業務と同時に、医薬品の安定供給や医薬品安全の推進、老健施設の薬剤関連業務も担当しており、各種業務のバランスを取りながら、最新調剤機器やアシスタント制の導入等の効率化を図りつつ、限られたスタッフで安心・安全な薬物治療を目指して業務に取り組んでいます。
近年は回復期リハビリテーション病棟に急性期を中心として様々な病院から患者を受入れる為、処方内容が多種多様となっており、高齢かつ専門外の医師が主治医となるケースもあることから、入院初期の処方設計支援・持参薬管理、ハイリスク薬管理が重要な業務となっています。特にハイリスク薬である抗凝固薬については地域医療機関との間で情報連携を開始して適正使用に努力しています。
また、これら業務に加えて、学会等での研究発表も継続的に行い、医療薬学認定薬剤師、感染制御専門薬剤師を取得しています。今後も他の医療スタッフと協力し専門性を発揮できる薬剤師を育てて行きたいと考えています。
燿光リハビリテーション病院 薬剤部長 濵邊秋芳