医療療養病棟は、病室の窓から草木の緑や桜を眺めることができる風光明媚な北側に位置しています。病床数は108床で急性期での治療を終えて、引き続き医療度が高く、病院での療養を継続的に必要とする患者さんを対象としています。患者さんの病状や治療処置の状況によって厚生労働省が定めた「医療区分」と「ADL区分」が入院医療費の算定基準となります。病棟には医師・看護師・介護士・管理栄養士・医療ソーシャルワーカー・リハビリセラピスト・Dr秘書が配置されています。
医療区分1~3の3段階に区分されており、当院では比較的医療度の高い医療区分2・3の方が対象になります。
対象となる人工呼吸器装着患者の受け入れを行っています。受け入れ前には複数の病院に見学実習に行かせていただき準備を行いました。安全・安楽を一番に考えケアを行っています。特に入浴時には医師・看護師・介護士が同行し、入浴時の介助や見守りを行います。入浴後の患者さんの穏やかな表情が印象的です。
患者さんが人生の最終段階を迎えるとき、患者さんが望んでいることを、家族または患者さん自身から情報収集を行い、思いが受け止められるような支援を行います。多職種が集まり、カンファレンスを行い患者さんの思いに寄り添うことができるようにしています。
患者さん・家族の希望に応じて積極的に自宅への退院支援を行っています。退院前にはサービス担当者会議を行い、患者さんを取り巻くすべての方々と顔の見える関係を築いています。退院後訪問等で患者さんの笑顔を見ると私たちも嬉しくなります。
医療療養病棟は一般急性期と比較し、入院生活が長くなりがちです。気分転換のためにアロマを使ったリラクゼーションや病棟レクリエーションにも取り組んでいます。
やわらかな香りを使って行うマッサージは患者さんに好評です。
季節の遷り変りを感じてもらえるように病棟に飾り付けを行っています。
医療療養病棟では、医療療養回診を実施しています。主治医・医療療養病棟の管理または監督者・リハビリスタッフ・MSWが参加し新規入院患者さんについて治療方針や方向性について情報共有を行っています。