認知症って何?
年を重ねるにしたがって「もの忘れがひどくなった」と感じている人は多いのではないでしょうか?この「もの忘れ」をただの「もの忘れ」で片付けてはいませんか?
「久しぶりに会った人の名前を思い出せない」
このような経験は誰にでもあることです。「もの忘れ」は自然な老化現象によってた起こる「単なる歳のせい」で、誰にでも起こりえます。
しかし「認知症」は「病気」であり、単なる「もの忘れ」ではありません。
認知症とは
脳や身体の疾患を原因として、記憶・判断力などに障害が起こり、日常生活に支障をきたすようになった状態を指します。
認知症を引き起こす病気は100種類以上あると言われていますが、代表的な病気として「アルツハイマー型認知症」があります。 脳に異常なゴミが溜まり、神経細胞を壊していくことによって脳が小さくなっていき、様々な障害を引き起こします。 その他にも「レビー小体型認知症」「前頭側頭葉変性症」「脳血管性認知症」があり、これら4つの認知症は「4大認知症」と呼ばれてます。
2016年、WHOの報告では日本の平均寿命は男性が80.5歳、女性が86.8歳。 寿命は著しく伸び、日本は本格的な高齢化社会を迎えています。 認知症を発症した高齢者も年々増加し、2015年に525万人、2025年には700万人に達すると予想されており、65歳以上の3人に1人が認知症患者かその予備軍と言われています。
「認知症」と「歳のせい」の違い
認知症は、はじめのうちは歳のせいによるのも忘れとの区別がつきにくい病気です。大きな違いの一つとして、認知症は記憶のすべてを忘れてしまうのに対し、歳のせいによるもの忘れは記憶の一部を忘れてしまうという点があげられます。
認知症によるもの忘れ | 老化(歳のせい)によるもの忘れ |
---|---|
病気 | 病気ではない |
進行することが多い | 半年~1年では変化ない |
もの忘れ以外に時間や判断が不確かになる | 記憶障害のみ |
物盗られ妄想など精神症状を伴うことがある | 他の精神症状を伴わない |
しばしば自覚していない | 自覚がある |
認知症の症状にはどんなものがあるの?
認知症の症状は中心となる「中核症状」と、それに伴って起こる「行動・心理症状」に分けられます。
「中核症状」とは「記憶障害」や「判断力の低下」などで、必ず起こる症状です。
「行動・心理症状」は必ずしも起こる症状ではありません。
「中核症状」の悪化に伴う場合や生活環境に左右されて出現することがあり、怒りっぽくなったり、不安になったり、または幻覚が見えたりすることがあります。
認知症かどうか確認するためには
まずは、かかりつけ医に相談しましょう。
病院に受診される場合は、気になっていることをはっきり伝えてください。もの忘れを専門とする病院では、ご本人やご家族から詳しくお話を聞いたり、様々な検査を行います。
病院に行く前に一度確認したい方はこちらのチェックリストをご欄下さい。
認知症チェックリスト | |
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ご家族の方へ
認知症の患者さんは、先生や看護師さんの前ではうまく話ができたり、よそ行きの顔を見せることが多いです。(取り繕い現象と呼ばれています)
相談をされる際には必ずご本人と同伴し、先生には日頃困っていることや、ご本人の生活状況をしっかりとお伝えください。
ご本人の前で話しにくい場合は個別に先生にお話するか、メモに書いてお渡しするのも1つの方法です。
もし、認知症と診断された場合は・・・
認知症の治療は、薬による薬物療法や薬を使用しない非薬物療法に加え、介護(適切な関わり)も重要です。
介護は長期に渡ることが多く、介護者は困難な場面に遭遇することもあるかもしれません。
しかし治すことはできなくても、薬による治療と脳のトレーニングや運動を早期から行うことによって、自立したし生活を続けることが可能な場合もあります。
ご希望の際は、下のチャートをご活用ください。
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