新日鐵別府寮の小さなお座敷で始まった泌尿器細胞診カンファレンス、通称「別府カンファレンス」、は早いもので11回目となりました。今回は、佐賀県の唐津シーサイドホテルで開催させていただきます。現地までの交通は、福岡空港や博多駅の地下鉄乗り場からJRで 約1時間15分とアクセスも良好です。テーマは、尿細胞診を「楽しむ」「広める」「極める」 としました。

　 講演は、特別講演、教育講演、要望講演を国内外でご活躍の細胞診専門医と細胞検査士の方にお願いしました。講演は、初心者の方にも分かりやすい教育講演から始まり、より専門的な講演に移行する順序としています。

　 新しい試みとして、学会では困難な小回りのきいた３つの企画を準備しました。

一つは会に先立って行われます是松副会長のたってのご要望である鏡検ワークショップ（20〜40名限定の予定）です。ガラス標本（低悪性度尿路上皮癌主体）を見ながらエキスパートに診断のポイントを解説していただきます。

二つ目は、コンセンサススライドカンファレンスで、座長のもと10名のパネリストが出題者、参加者とともに、細胞判定と推定組織型のコンセンサスが得られるかどうかを討議していただくものです。各症例の最後に、判定及び推定組織型の各々について5名以上の同意（パネリスト10名の挙手による）が得られれば、「同意された」とさせていただきます。

三つ目は、本邦の普及率が未だ10-20%といわれているLBC法のランチョンセミナーです。各メーカーにご指名いただいた経験豊富な演者に原理、細胞の見え方、コスト、標本作製手順（手間）などを解説していただきます。各製品を比較しやすくすることで、LBCの普及に貢献できればと思っています。

　 今回も、会員の皆様を始め関係者の方々の温かいご支援により、準備を進めています。ご協力いただいた皆様には心からお礼申し上げます。

尿細胞診に興味のある沢山の方々のご参加をお待ちしています。奮ってお申し込み下さい。ご要望などがありましたら、遠慮なく事務局までご連絡下さい。