皆さま、明けましておめでとうございます。 健やかに新しい年をお迎えになったことと存じます。
昨年も、いろいろな出来事が起こりましたが、私にとって一番記憶に残ったのはリオのオリンピックでした。当初、準備不足やジカ熱の問題などで開催すら危ぶまれた大会でしたが、日本は史上最多となる41個のメダルを獲得し、4年後の東京大会への期待を膨らませました。
男子陸上400mリレーでは走力やバトン渡しに磨きをかけ、強豪アメリカを抑え歴史的な銀メダルに輝きました。そんなチームプレーを振り返ってみますと、男子体操、女子卓球団体、水泳のメドレーリレーなど、団体種目でのメダリストたちが口にしていた言葉が印象的でした。「○○先輩を手ぶらで返すわけにはいかなかった」、「チームのためにも、絶対にメダルを取りたかった」という言葉です。自分のためだけではなく、仲間のため、誰かのために全力を尽くすことで、チームの連帯感から高いモチベーションとパフォーマンスが生まれることを証明しました。
白十字会は3000人近いプロフェッショナル集団です。すでに医療現場、介護現場において職種を超えてチーム医療を推進し、多角的な視点から患者さんに向かい合い、市民から高い信頼と感謝を頂き続けて参りました。
本年は同時改定を来年に控えて、厳しい生き残り競争が繰り広げられていくことと思われますが、白十字会は今まで通り、堂々とチーム医療、チーム介護を推進し、ユマニチュードなどの新しい技術を導入し、市民の信頼に応える努力を続けて参りたいと思います。
どうか白十字の仲間のため、市民のために、皆様のお力をお貸しいただきたいと願っております。本年が、皆様にとっても、白十字会にとっても良い年になりますように祈念して年頭の挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
平成二十九年 理事長 富永雅也