入院患者の転倒・転落発生率

入院患者の転倒・転落発生率(2018年度~2022年度)
転倒・転落の指標としては、転倒・転落によって患者さんに傷害が発生した損傷発生率と、患者さんへの傷害に至らなかった転倒・転落事例の発生率との両者を指標とすることに意味があります。
転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。
こうした事例分析から導かれた予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減していく取り組みが、転倒による傷害予防につながります。

第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期年間
2022年度0.23%0.25%0.24%0.29%0.25%
2021年度0.25%0.21%0.29%0.24%0.25%
2020年度0.31%0.23%0.31%0.26%0.28%
2019年度0.25%0.24%0.14%0.20%0.21%
2018年度0.23%0.25%0.20%0.30%0.25%

入院患者の転倒・転落による損傷発生率

入院患者の転倒・転落による損傷発生率(レベル3以上)(2018年度~2022年度)
レベル3とは、転倒・転落により患者さんへの治療の必要性が生じた事例。または本来必要としない治療・処置の必要が生じた事例。

第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期年間
2022年度0.009%0.009%0.005%0.024%0.012%
2021年度0.005%0.000%0.009%0.009%0.006%
2020年度0.000%0.013%0.013%0.005%0.008%
2019年度0.004%0.000%0.000%0.020%0.006%
2018年度0.000%0.000%0.000%0.000%0.000%
レベル1
なし
患者に損傷はなかった
レベル2
軽度
包帯、氷、創傷洗浄、四肢の挙上、
局所薬が必要となった、
あざ・擦り傷を招いた
レベル3
中軽度
縫合、ステリー・皮膚接着剤、
副子が必要となった、
または筋肉・関節の挫傷を招いた
レベル4
重度
手術、ギプス、牽引、
骨折を招いた・必要となった、
または神経損傷・身体内部の損傷のため
診察が必要となった
レベル5
死亡
転倒による損傷の結果、患者が死亡した
レベル6
UTD
記録からは判定不可能