動脈瘤・ステントグラフト専門外来

外科手術とステントグラフト内挿術(EVAR)の両方に対応

外来診療体制

ステントグラフト|専門外来

診療
午前新患     
午前再診     
午後新患 谷口 真一郎   
午後再診 谷口 真一郎   

大動脈瘤の新しい治療法ステントグラフト内挿術(TEVAR,EVAR)とは?

大動脈瘤に対する手術は以前から行われている外科手術(動脈瘤切除+人工血管置換術)と、新しい治療法であるステントグラフト内挿術(endovascular aneurysm repair:EVAR)があります。 外科手術は安全性及び長期成績が安定しており確実な治療法です。しかし最近では患者背景の複雑化・高齢化により通常の外科手術には耐えられない可能性がある方もいらっしゃいます。しかしステントグラフト内挿術により、そのような方にも動脈瘤の治療が可能となってきました。

ステントグラフト内挿術は欧米諸国で急速に拡大し、現在日本でも約半数にステントグラフト内挿術により動脈瘤の治療が行われております。

EVARの実際

ステントグラフト内挿術を行うためにはステントグラフト実施基準管理委員会により基準があり、当院では2009年6月から基準を満たしステントグラフト内挿術を行うことが可能になりました。また、2012年2月より胸部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術も可能となり、2018年10月現在、長崎県北地域で唯一の胸部大動脈ステントグラフト内挿術実施施設となります。
ステントグラフト内挿術は基本的には全身麻酔で行いますが、患者さんの状況によっては局所麻酔でも可能です。太ももの付け根を3~4㎝程度切開し、瘤の中にステントグラフトを留置します。

外科手術とは違い瘤が切除されるわけではありませんが、血圧が大動脈瘤に負担を与えないようになり、破裂を回避できるようになります。問題なければ手術の翌日から食事、歩行が可能となり、1週間ほどで自宅退院可能となります。ただしステントグラフト内挿術も患者さん全員にできるわけではなく、動脈瘤の形態やアプローチする動脈などに条件があります。

動脈瘤・ステントグラフト専門外来について

当院では動脈瘤に対して外科手術もステントグラフト内挿術も可能で、患者さんの全身状態を考えながら一番適切な治療の選択を行っています。
毎週火曜日の動脈瘤・ステントグラフト専門外来では、動脈瘤の確定診断や治療方針の説明を行っていますので、ご相談や診察希望がありましたら、ご遠慮なくご連絡ください(ご家族からのご予約にも対応いたします)。
また、心臓血管外科ではセカンドオピニオンも行っており、動脈瘤の相談・他病院への相談依頼も可能です。