放射線技術部

放射線技術部では患者さんが安心して検査を受けていただけるよう、思いやりのこころと被曝低減につとめています。

主な医療装置

X線撮影室3室
検診センターX線撮影室1室
透視室2室
骨密度測定装置1台
回診用X線装置3台
CT装置2台
MRI装置2台
血管造影装置2台
放射線治療装置1台
温熱治療装置1台
RI装置1台
マンモグラフィー撮影装置1台

検査と治療

一般撮影検査<FCR>

一般撮影とはレントゲンのことです。X線を使って骨や筋肉、脂肪などを撮影します。採血・検尿と並んでポピュラーな検査のひとつです。

フラットパネル型透視装置

フラットパネル型透視装置 <島津メディカルシステムズ SONIALVISION safireⅡ>

胃透視検査は造影剤(バリウム)を200cc飲み、X線を使って食道・胃・十二指腸を調べる検査です。胃の形・大きさ、粘膜の状態(ポリープ・潰瘍・ガン)などが分かります。
新しく導入したフラットパネルディテクタ型と従来の装置を比較してみると①画質がきれい、②歪みがない、③胃・腸からのガスの影響が少ない、④被ばく線量が少ない、などが上げられ、高い診断能を誇ります。

骨密度検査

骨密度検査<HOLOGIC Discovery>

骨密度測定はX線とコンピューターを使い、骨塩量(主にカルシウム)を調べる検査です。

CT装置

CT装置<Philips社製 IQon Spectral CT>

CT検査はX線を使って身体の輪切り(断層)の写真を撮影し、コンピューターで画像を作ります。当院では最新式の2層検出器スペクトラルCTが2020年8月から稼働し、従来のCTでは得られなかった画像を提供しています。

2層検出器スペクトラルCTとは…

光に様々な波長(色)があるように、X線にも様々な波長があります。従来のCTは波長の区別ができませんでしたが、2層検出器スペクトラルCTでは波長を区別することで、一度の撮影で様々な画像を取得することができます。このようにして得られた画像をスペクトラル画像といい、患者さんの症状や病変に合わせて診断に適した画像を提供しています。

2層検出器スペクトラルCTのメリット

  • 通常画像とスペクトラル画像の同時取得が可能です。
  • 低エネルギー仮想単色X線画像を用いることで造影効果の高い画像が得られます。
  • 高い造影効果により従来CTでは検出が難しかった早期肝臓がんや小さな病変の検出率を向上させることができます。
  • 腎機能障害のある患者さんには少量の造影剤で従来のCTと同等の造影効果が得られます。
  • 従来のCTでは写らないX線陰性胆石の検出が可能です。
  • カルシウム抑制画像を用いることで、脊椎の圧迫骨折が新しいものなのか、古いものか判断できます。
  • 画像の骨成分を除去することで、従来のCTでは分かりにくかった頭蓋骨に接する脳出血や、微細な骨内部の変性や浮腫の状態を分かりやすく描出可能です。
  • 造影剤の成分を反映した画像によって、肺塞栓や腸閉塞の診断など、血流量が低下した領域を分かりやすく描出できます。

スペクトラル画像

▼ 早期肝臓がん▼ 肺塞栓症▼ 胆石▼ 骨折

早期肝臓がん

低エネルギー画像を用いることで造影効果が上昇し、小さな病変までわかりやすく描出します。

肺塞栓症
ヨード画像(造影剤成分強調)

造影剤の成分を反映した画像をカラー表示にすることで、血流量が低下した領域を明瞭に描出できます。

胆石

通常画像
(120kVp)

低エネルギー画像
(40keV)

実効原子番号画像

従来CTでは、胆石の成分(ビリスコピン・コレステロールなど)によっては描出ができませんでしたが、低エネルギー画像を用いることでコントラストが向上し描出できるようになりました。また、実効原子番号画像によって成分の違いを明瞭に描出できます。

骨折

骨成分を除去したカルシウム抑制画像によって骨内の浮腫を描出し、微細な骨折や変性の診断に役立つ画像を提供できます。

3.0T MRI装置

3.0T MRI装置< PHILIPS INGENIA 3.0T>

当院では2台目となるMRI装置、オランダフィリップス社製の最新式の3.0テスラ装置を平成24年12月に導入しました。3.0テスラ装置の特徴として、画像の元となる人体からの信号を得る力が1.5テスラ装置と比較すると3.0テスラ装置では2倍になるため、薄い厚さで細かい部分まで観察できるようになりました。また、磁場の強さを利用して、脳神経線維撮像(MRトラクトグラフィ)の走行や脳機能画像(ファンクショナルMRI)さらに組織に含まれている成分を観察するMRスペクトログラフィなど画期的な機能も備えています。

▼ MRA(MRアンギオグラフィー)▼ MRトラクトグラフィー(神経線維画像)

3.0TMRI
矢印部の細かい血管が1.5TMRIよりきれいに描出されています。

1.5TMRI

MRA(MRアンギオグラフィー)
3.0TMRIでは、1.5TMRIより細い血管まで描出できるようになりました。

MRトラクトグラフィー(神経線維画像)
トラクトグラフィーというMRIの撮影方法では、運動・言語機能の神経線維を描出して、腫瘍などの病変との位置関係を示すことができます。

1.5TMRI検査

1.5TMRI検査<PHILIPS GYROSCAN NT-INTERA 1.5T>

MRI検査は人体に無害な磁気と電波を使って画像を撮影する検査です。X線による被曝は全くなく、患者さんの身体の位置を変えなくてもあらゆる角度から撮影することができます。

新装置の特徴

  • 特長1
    “完全”デジタルで更なる高精細画像検査を実現
  • 特長2
    広い検査空間で快適な検査が可能
  • 特長3
    専用トローリでストレスフリー

心臓血管造影(心臓カテーテル)検査

心臓血管造影(心臓カテーテル)検査<TOSHIBA Infinix Celeve i>

心臓血管造影検査は、動脈または静脈からカテーテル(細い管)を挿入して心臓内の圧力を計測したり、造影剤を注入して心臓の動きや冠状動脈を動画で観察したりする検査です。

心臓血管造影(心臓カテーテル)検査

血管造影検査<PHILIPS PhilipsAlluraClarityFD20/20>

血管造影検査とは、カテーテル(細い管)を上肢や足の付け根の動脈から心臓を栄養する血管や肝臓・脳の血管へ挿入します。そしてそこから造影剤というX線に写る薬を使用して血流や腫瘍の分布を観察したり、血管の狭窄や閉塞を知るための検査です。最近ではインターベンショナル・ラジオロジー(IVR)と呼ばれる血管内治療も多く行われています。検査・治療は、大きく分けて心臓・腹部・頭部・下肢・大血管に分類されます。最近では装置も進化し、デジタル・サブストラクション・アンギオグラフィー(DSA)では末梢の血管まで観察できるような画質を有し、特に3D画像やCTライクイメージング(CTのような断層像)もスピーディに撮影・表示できるようになり、診断や治療の補助に使用されています。

乳房X線撮影(マンモグラフィ)

乳房X線撮影(マンモグラフィ)<富士フィルムメディカル社製 AMULET Innovality>

2020年4月より新しい乳房X線撮影装置と乳腺画像診断ワークステーションを導入しました。
この装置は最新のデジタル式マンモグラフィ装置で、高感度のフラットパネル型ディテクタ(FPD)を搭載しており、従来より更に少ないX線量(被ばくの低減)で高精細な画像を撮影することが可能です。

▼ 高画質▼ 低被ばく

直接変換方式FPD最小画素サイズ50µmの高解像度です。

従来の装置より、高精細な画像が描出できるようになり、乳がんのサインである微小石灰化がより見やすくなりました。

画像処理技術により、従来装置より約30%の放射線量の低減が可能になりました。
被ばく線量の大幅な低減で皆様に安全な検査を提供いたします。

乳腺画像診断ワークステーション

乳腺画像診断ワークステーション<富士フィルムメディカル社製 AMULET BI-D>

撮影装置導入と同時に、乳腺画像診断ワークステーションも新規導入しました。
AMULETで撮影された50μm高精細画像をストレス無く高速で表示する乳腺画像診断ワークステーションです。
マンモグラフィと乳腺超音波のガイドラインに沿った所見入力テンプレートで、読影時に簡便に所見入力が可能です。
その他、複数台での同時レポート入力や、同時読影も可能となりました。

泌尿器系検査

DIP(点滴静注腎盂造影)
造影剤を血管に入れてから膀胱に貯まる過程を撮影し、腎臓・尿管・膀胱などを調べる検査です。

CG(膀胱造影)
尿道から直接造影剤を注入し、尿道の状態や前立腺の状態を観察する検査です。

RP(逆行性腎盂造影法)
尿管にカテーテルを挿入して造影剤を注入し、腎尿を採取して調べる検査です。

UG(尿道造影法)
膀胱内にカテーテルで造影剤を注入し、排尿中の状態を観察する検査です。

核医学(RI)検査 SPECT装置

核医学(RI)検査 SPECT装置
<日立メディコ Bright View X>

ガンマ線を放出する「RI」という物質と特定の臓器に集まる薬品を結合させたものを注射または内服することにより、目的の臓器に集まる程度を観察し、臓器の機能を調べる検査です。

当院の装置は、2検出器ガンマカメラタイプで、検出器を自動に配置させ、近接で撮影することにより、高画質で短時間に検査を行うことができます。主に脳や心臓および骨の検査を行っており、臓器の機能の異常を解析することもできます。また、RI画像とCT画像を重ね合わせたフュージョン画像により、機能画像と形態画像を融合させた質の高い画像を提供できます。

放射線治療<VARIAN Clinac iX>

放射線治療<VARIAN Clinac iX>

放射線治療は、外照射と小線源治療の二つに分けられ、当院では外照射のみの治療を行っています。 
当院ではリニアックという装置を用いて、体の外から体内の病巣部に放射線を照射します。通常は1日1回、月曜日から金曜日まで週5回の治療を数週間続けて行います。治療期間は、病巣の種類、大きさや場所、治療の目的などによって異なります。
7~8週間行うこともあれば、手術中の照射のように1回のみの場合もあります。
病巣に対して正確に放射線をあてるために、専用のCT装置や治療計画用装置を用いて、最適な照射範囲を決定します。

▼ マルチリーフコリメータ▼ 画像誘導放射線治療(IGRT)対応可能▼ 呼吸同期照射対応可能▼ 定位放射線照射用モード搭載

幅が小さいため腫瘍の形にフィットし正常な組織への影響を最小限にします。

画像情報をもとに、治療患者さんの位置誤差を補正しながら、正確に治療を行う技術です。


診断領域のX線装置を高精度なロボットアームに搭載し、治療直前のX線撮影や透視、さらにX線CT撮影(CBCT)も行え、皮膚マークだけに頼らない正確な位置決めが可能です。

肺・肝臓などの腫瘍は呼吸によって動くため、自由呼吸下では、照射範囲が広くなってしまいますが、息止め時に照射すれば、その範囲を狭くできます。

病巣に対し多方向から放射線を集中させる方法です。通常の放射線治療に比較し、周囲の正常組織に当たる線量を極力減少させることが可能です。

治療用照射装置出力線量の第三者機関による測定実施証明書

放射線治療計画用CT装置

放射線治療計画用CT装置
〈PHILIPS Ingenuity Core〉

診断用のCT装置とは違い、患者様が寝る台が硬くなっています。これは治療を行う時と同じ状態でCT撮影を行う必要があるからです。 この64列のマルチディテクタCTによって病巣の位置を詳細に得ることができ、正確な照射計画を行うことができます。