技術の発展に伴い、脳の働きを画像で観察することが可能になりました。
これらの装置を用いると、人間が考えたり動いたりしている時の脳の働きや、脳神経細胞の働きの悪い場所の有無などを見ることができます。

簡単な計算をしているとき、音読しているとき、コミュニケーションしているとき、そして、ほめられているときに脳の血流が増し、脳機能が活性化します。
下図の赤くなっているところが、脳の血流が増し活性化しているところです。

右脳と左脳

右脳と左脳

※ 参考資料:KUMON 学習療法センター パンフレット

学習療法は、認知症の予防だけでなく脳の働きの維持・改善にも極めて高い効果があることが実証されています。

学習療法は、高齢者の笑顔と尊厳を大切に、できたことを認めることで「自信、意欲、誇り」を引き出すように努めています。

脳科学理論に基づきKUMONが工夫を重ねて開発した高齢者専用教材と方法で行います。楽しく興味を持って学習していただけるよう工夫しています。

学習療法を行うのは、「学習療法実践士」の資格を持った職員に限定されます。理論と技術をマスターした「学習療法実践士」が正しい方法で行うことで、効果が高まります。
学習療法を実践するために必要な「学習療法実践士」の他に、学習療法実践士を養成する資格を持った「学習療法マスター」が在籍しています。 

自信

手芸で作った作品を自信満々見せてくれた

表情の変化

表情が豊かになり笑顔が増えた

注意の分散

まわりのものに注意をはらいながら歩くようになった

記憶のコントロール

最近の話題に加われるようになった

意思決定

一日のスケジュールを考えて行動するようになった

コミュニケーション

自分から積極的に話しかけるようになった

意欲・積極性

リハビリに積極的に取り組むようになった

※ 参考資料:KUMON 学習療法センター パンフレット

実践風景をご覧いただけます。
職員間での実践イメージです。

学習療法を導入している施設・事業所において学習療法を実施する場合、学習療法の理論を学び、実施方法を習得し、施設内で正しく実践できる資格取得者がいる事が必須となります。

学習療法マスター

学習療法実践士であり学習療法チームのリーダーであり、実践士の養成ができる資格

白十字会グループでは 85名 の職員が資格を取得
(2024.12月時点)

学習療法実践士

学習療法を実施するために取得していなければならない資格

白十字会グループでは 359名 の職員が資格を取得
(2024.12月時点)
オンラインで開催する事で、全国の施設と繋がり、充実した意見交換が行われています

白十字会グループ
学習療法意見交換会代表
白寿荘 溝上施設長

職員自身の意欲向上に

平成17年に介護老人保健施設サンで学習療法をスタートしました。現在では白十字会グループ内の佐世保・福岡地区で 2病院・4施設・16事業所 が導入しています。

白十字会グループでは、学習療法にもユマニチュード技法を取り入れ、より効果的な認知症ケアを目指しています。また年に2回、白十字会意見交換会を開催し改善した事例等を共有する事で、ご利用者への良いケアに繋げる事はもちろん、学習療法に関わる職員自身の意欲向上にもなっています。
オンラインで開催する事により法人外の施設・事業所や学習療法センターの皆様など、多くの方と繋がることができました。今後も続けていけたらと思います。

お問い合わせ

社会医療法人財団 白十字会 ケア技術向上推進室

お電話口で「ケア技術向上推進室」とお伝えください。

電話:0956-33-7151