看護部長ごあいさつ

佐世保中央病院は社会医療法人白十字会の本部機能を有し本年度90周年の歴史を持つ急性期病院です。「地域医療機関との連携のもとに、地域住民の健康を守り続ける」というミッションのもと、「地域医療支援病院としての機能を確立し、県北地域における中核的な急性期病院であり続ける」をビジョンとしています。

2018年8月より45床の地域包括ケア病棟を開設し、在宅復帰を目標にリハビリ・療養指導を行い患者・ご家族が安心して在宅に帰れるように退院支援や看護を行っています。また、退院後もご自宅へ訪問させていただき、訪問看護師やケアマネジャーとともに看護の継続やサービスの確認を行っています。

看護部の基本理念

看護部の基本理念は、「私たちは、一人ひとりが、患者さんに対する尊敬の念を抱き、心のこもった看護サービスを提供することにより、地域に信頼される看護専門職であり続けることを目指します」です。少子化・超高齢化が急速に進み、治療から予防への変革の時代を迎えています。地域医療支援病院の使命として、患者・家族はもちろんのこと、地域住民・地域の医療機関への貢献として、認定看護師10名や法人内認定看護師を中心とした看護外来の充実や健康教室・出前講座等を積極的に行なっています。さらに、質の良い看護を提供できるように、「看護職としての専門性を高めるための生涯教育」を目指しています。キャリアアップシートの活用と、それに伴うスキルアップのための資格取得や研修参加など、看護実践能力・マネジメント能力・人間関係能力・教育研究能力を中心に、成長しようとする各看護師のキャリアアップを支援しています。

また、「チーム医療」を推進しています。より質の高い医療・看護が提供できるように各部門の専門的な知識や技術を出し合う場として、カンファレンや回診を行っています。特に感染・緩和・褥瘡・栄養管理・救急・呼吸管理などでは、各部門が積極的に意見をいえるチームが確立しています。さらに在宅支援に関しては、患者さんが希望される退院支援を行うためにも、法人全体の専門職群で検討しています。看護部は、法人内・院内での役割を認識し、新しい取り組みにも能動的に活動しています。

おもてなしの心

そして、看護部職員に対しては、働きやすい職場環境の提供を考えています。職員満足に視点を置き、心身共に元気で、人として、看護師として成長できる看護部であるためにも、多様な勤務体制を導入し、ワークライフバランスを考慮しています。さらに、患者さんに安全な看護の提供、看護師個々の成長も期待し、2016年4月より全病棟の看護提供方式をPNS(パートナーシップナーシングシステム)に変更しました。PNS導入により、考える看護師を育成し、「ホスピタリテー(おもてなしの心)」を忘れず、常に「患者さんにとってはどうか、安全か、安楽か、根拠ある看護か」という患者視点の看護を提供したいと思っています。そのためにも、思いやりのある、人間として・社会人として・組織人としてあるべき姿を意識し行動できる自律型の職員を育成していきたいと思います。

2019年9月
看護部長 横山 藤美