就職氷河期の若者が次に訴えるのは、とても支えきれない高齢者の社会保障です。これからが本番の超高齢化社会、高齢者は間もなく3000万人を超えます。そして、2012年以降、団塊世代が高齢者の仲間入りし年金支給が始まります。現在の出生数の3倍近くの約270万人を支える年金・医療・介護の各保険料は若者のお給料から容赦なく差し引かれます。高齢者は本当に弱者なのか。ストーリーは展開します。若者にはほとんどない金融資産はたっぷりある高齢者。掛け金よりはるかに多い年金支給額。医療費の大半を使いながら、現役世代の3割負担ではなく1割の負担で、外来を埋め尽くす高齢者。本当は弱者ではなく、モンスター・シルバーではないかと訴えています。そして本当の弱者であり、高齢者の奴隷であるのは若者世代ではないかというのです。老後に不安のある高齢者は社会保障費の動向に敏感です。それを充実させようとする政党を高い投票率で応援し、“弱者”である高齢者の応分の負担を求める政策は実現できないよう監視します(事実、政権交代前はあれほど後期高齢者医療制度を批判し、直ちに廃止を約束した現政権は、代替案の70~74歳の窓口負担が高くなる法案を提出したら4月の統一地方選挙は戦えないと、後期高齢者医療制度の廃止を1年延期しました。なんという節操のない政党でしょう)。