長崎新聞増刊号コラム掲載　病気を進行させない医療③ | 社会医療法人財団白十字会　富永理事長メッセージサイト

Home＞長崎新聞増刊号コラム掲載　＞　病気を進行させない医療③「寝かせきり防止へ相談窓口」

当法人理事長富永雅也のブログが長崎新聞増刊号にコラム掲載となりました。ぜひご覧ください。

病気を進行させない医療③

寝かせきりは、高齢者にとって最も避けたいものの一つです。寝かせきりで筋肉に負荷を与えないと、1週間で20％の筋力低下が起こり（ＮＨＫ調べ）、廃用性萎縮が進んで、歩行不能に至ります。末梢（まっしょう）循環は障害され、褥瘡（じょくしょう＝床ずれ）に悩まされたり、長期の入院治療の引き金にもなります。

これを防ぐには、寝たきりに至る前のリハビリしかありません。医療保険を使っての回復期リハビリ病院への入院には、脳卒中、大腿骨頸部（けいぶ）骨折など対象となる疾患の発症から2カ月以内という制約がありますので、寝かせきりに伴う廃用性萎縮は対象とならない場合が多くなります。

これに代わり、リハビリを提供できる仕組みが介護保険にあるのです。寝かせきりにより廃用性の筋力低下が起こり、要介護度１以上と判定された場合には、老人保健施設で3カ月間のリハビリに重点を置いた入所（短期集中リハビリ）ができます。

この方法による改善の道があることは十分に周知されていないようです。白十字会では佐世保市内の事業所にリハビリ相談窓口を数多く設置し、市民の問い合わせにお答えできるようにしています。ぜひご利用ください。

白十字会が一貫して行ってきた糖尿病教育や、誤嚥（ごえん）性肺炎に対する口腔ケア、寝かせきり防止などの取り組みは、病気の悪化を予防することで健康を保つことができるのはもちろん、皆さまから集めた保険料を大切に使うことに大いに役立っていくと思われます。

リハビリ相談窓口連絡先（平日9：00～16：00）

お近くの施設にご相談ください。お電話の際は“リハビリ相談窓口”とお伝えください。

白十字会で実施している「病気を悪化させない」医療の2つの取り組みをご紹介します。

社会医療法人財団白十字会 富永理事長のメッセージサイト。長崎県佐世保市、福岡市の医師の募集・求人情報など。